ラボ契約のメリット・デメリット

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 今回のテーマは、前回テーマである「ラボ契約」の発注者側から見たメリット・デメリットについて、お話したいと思います。

 前回のバックナンバーはこちらからどうぞ!
 
■ラボ契約とは?(前回のおさらい)

 ラボ契約とは、ひとことで言うと、「ある一定期間(半年間あるいは1年間程度)で発注する仕事量の最低保証を行う契約」です。

 これにより発注者側は、受注者側の優秀な人材を安定的に確保し、ノウハウを蓄積することが可能となります。

 しかし、その反面、仕事がない場合でも最低保証分の発注を行なわなければならないというリスクを抱えることになります。

 仕事がないのに発注する?なにそれ?って声が聞こえてきそうですね!

 確かにその通りです。「人材の囲い込み」と考えると理解しやすいのではないかと思います。

■ラボ契約のメリット

●優秀な人材(特にリーダー)を確保しやすい!

 通常の契約形態では、継続的に取引を行わない限り、せっかく確保した優秀な人材(特にリーダー)を確保できる保証がありません。

 具体的には下記のような事例です。

「日本企業A社は、ある案件で中国パートナーX社と取引し、X社の優秀なリーダーα氏の確保によりプロジェクトが成功裏に完了した。」

「A社は、その1ヶ月後、新たな案件を持って、X社に打診をしたが、リーダーα氏は、既に他社B社のプロジェクトに参画しており、他のリーダーをアサインしなくてはならなくなった。」

といった事例です。

 ラボ契約では、こういった事態に陥ることを契約で防止することが可能となります。

●ノウハウを蓄積しやすくなります!

 ラボ契約は、言わば、最低保証分の発注を保証する見返りに、リーダー並びにメンバを固定化することが可能となります。

 したがって、発注者にとっては、ノウハウの蓄積を行いやすい開発体制を構築することができます。

●仕様変更等、臨機応変、柔軟な対応を行いやすくなります!

 日本市場に目を向けた中国ソフトウェア企業は、開発途上の仕様変更の発生は言わば当然のものと認識しており、比較的柔軟かつ臨機応変に対応してくれるパートナーが多いと思います。

 しかし、あまりに仕様変更が頻発したり、超短納期対応、スポット案件の場合、通常取引、通常契約では調整が難しいことがあり得ます。

 ラボ契約では、言わば、ある一定の工数契約を行う形ですので、その工数内で臨機応変に対応しやすくなるというメリットがあります。

●機密性の高い案件も発注しやすくなります。

 ラボ契約を行うと、言わば中期的な発注計画を立案することに等しくなります。
 したがって、パートナー側に、発注者固有のフロア、他とは隔絶した開発環境の確保が行いやすくなります。

 言わば、パートナーX社の中に発注者A社の開発センターを設置するイメージです。

 これにより、機密性の高い案件も発注しやすくなります。


 しかし、ここで注意しなくてはならないことが一点あります。

 これらは、パートナーとの充分な信頼関係が構築できている場合に限り、享受できるメリットであることを、くれぐれも忘れないでください。


■ラボ契約のデメリット

●仕事がなくても、ある一定量の発注を行わなければならないというリスクが生じます。

 発注者としては、例え発注する仕事がない場合でも最低保証分の費用が発生してしまいます。

 ですので、会社として、組織として、きちんとした発注計画を立案し、これに基づく計画的な発注を行っていくことが必須となります。

 したがって、企業として、ある一定領域のソフトウェア開発を中国にシフトする等、明確な方針に基づき、運用することが非常に重要となってきます。

●充分な信頼関係がないと構成する人材の質を落とされてしまうリスクが生じます。

 ラボ契約は、受注者側にとっては、言わば、受注を保証された契約です。

 万一、充分な信頼関係がない場合、何らかの理由で構成要員の質を意図的に落とす、言わば品質低下に繋がるリスクがあります。

 したがって、過去の充分なパートナーシップ、信頼関係を前提にした契約形態とも言えます。

 このようなリスクは、契約で、ある程度カバーできますが、やはり、その前提は、充分な信頼関係の上に成り立つものではないかと思います。

●運用を誤ると緊張感が不足した取引になってしまうリスク

 受注者側にとって、ラボ契約は、通常の契約と比較し、ある一定量の受注が保証されているため、ややもすると、緊張感が落ちてしまう可能性があります。

 通常の取引では、「万一、失敗した場合、次回の発注はなくなる」という緊張感を常に持ちながら開発業務を行うため、これと比較し、ラボ契約は、若干緊張感が不足してしまう可能性があるわけです。

 したがって、運用面、契約面でこういったリスクを最小限に食い止める工夫が必要です。

■ラボ契約の運用

 ラボ契約には、様々なメリットがある反面、その運用方法を誤ると大きな失敗に結びつくリスクも多く潜んでいます。

 したがって、ラボ契約を採用する場合は、その契約方法への正しい理解とリスクを最小限にする適切な運用、契約を行うことが重要です。

 さらにもっと重要なことは、パートナーとの充分な信頼関係の上に成り立つ取引方法であることを決して忘れてはならないと思います。
 

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posted by モフー at 18:31 | Comment(2) | TrackBack(1) | 中国オフショア開発基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラボ契約

 今回のテーマは、中国ソフトウェア企業との契約の一形態である「ラボ契約」について、お話したいと思います。

 ところで「ラボ契約」という言葉、特に何かの用語辞典に掲載されている言葉ではありません。業界で自然発生的に生まれた言葉だと思います。したがって、会社によっては、この言葉の使い方が異なる可能性がありますので、ご了承ください!
 
 また、契約は事前の話し合いですから、決まりはありません。
 必ずしもここで書くようなやり方でなくても、受発注者双方が納得し公平なものであれば、どのような形態でも構わないと思います。

■ラボ契約とは?

 中国オフショア開発における一般的な契約形態は、いわゆる請負契約です。請負契約ですから、要求仕様に合致した成果物が納品されて初めて検収されるという形ですね。

 もちろん、作業内容によっては、請負契約ではなく、工数契約(SE契約とも言いますかね?)という形態もあります。

 ラボ契約とは、イメージ的には、工数契約ですが、請負契約でもある契約ではないかと思います。

 ひとことで言うと、「ある一定期間(半年間あるいは1年間程度)で発注する仕事量の最低保証を行う契約」です。これにより発注者側は、受注者側の優秀な人材を安定的に確保し、ノウハウを蓄積することが可能となります。

 しかし、その反面、仕事がない場合でも最低保証分の発注を行なわなければならないというリスクを抱えることになります。

 仕事がないのに発注する?なにそれ?って声が聞こえてきそうですね!確かにその通りです。「人材の囲い込み」と考えると理解しやすいのではないかと思います。

■契約工数と最低保証工数

 ラボ契約は、一見すると工数契約ですが、予め決めた工数(最低保証分+α)内で、個々の案件の対応を行い、各案件は、請負責任を負った、あたかも請負契約の考え方で契約工数を決めて、仕事を行なうわけです。
 したがって、通常の工数契約、SE契約とは考え方が異なります。

 また、契約工数の考え方ですが、契約する工数と最低保証工数は、通常等しくありません。

 具体例で示します。

 発注者A社は、パートナーX社とラボ契約15名体制を契約しました。
 このうち最低保証工数は、10名分としました。この場合、通常は、15名分相当の仕事を発注しますが、万一、仕事がない場合でも、10名分の仕事量に相当する検収を保証するということになります。

■信頼関係の上に成り立つラボ契約

 弊社では、最初の取引からラボ契約はお奨めしていませんが、受発注者双方間の信頼関係が構築できた段階で、より密接に、かつ中長期的なパートナーシップを結ぶために、ラボ契約もひとつの選択肢として検討すべき契約方式ではないかと考えています。

 さていかがでしたでしょうか?
 ラボ契約に関するイメージが沸きましたか?少しでも皆様のオフショア開発の実務にお役に立てれば幸いです。

 次回は、ラボ契約のメリット、デメリットについて、詳しくお話したいと思います。


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posted by モフー at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国オフショア開発基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国ソフトウェア企業との契約(その2)

 今回のテーマは前回に引き続き「中国ソフトウェア企業との契約」です。

 今回は、過去、お問い合わせを頂いた契約に関する事項についてQ&A形式で掲載します。
 
Q1.中国ソフトウェア企業と取引するに当たって、機密保護が心配ですが、契約でカバーすることは可能でしょうか?

A1.
 契約のみで100%カバーできるとは言い切れませんが、機密保護ということを充分に意識しているパートナーは多いと思います。

 それは、対日ソフトウェア開発を行っている中国ソフトウェア企業の多くは、経営者はもちろんのこと、海外業務経験のある人材を抱えており、国際取引感覚に優れている企業が多いからです。

 また、機密性がある案件を開発委託する場合は、ドキュメント類を提示する見積依頼前に機密保持契約を締結することも珍しいことではありません。

 また、初めて取引する時から、機密性の高い案件を委託せず、実際の取引を通じ、充分な信頼関係を構築した後に、こういった案件も委託するようにすべきではないかと思います。

 中国のソフトウェア企業では、こういった問題への徹底した対策として、オフィス内の作業用マシンにCD-RW、リムーバルディスク等、外部記憶媒体を利用できる機器を一切設置していなかったり、プリンタも必要最小限の台数のみ設置している企業も少なくありません。

 さらに、安定的、継続的取引を行なう場合、そのお客様専用のオフィス、他とはクローズしたオフィスを設置し、より、セキュリティー対策を高めている企業も多いです。

Q2.中国ソフトウェア企業との契約の支払条件は、通常、どのような条件が多いですか?

A2.
 契約ですから、事前の話し合いで決めなくてはいけません。

 ハードウェアの場合、受注者側が出荷後、請求書を発行する形式が多いようですが、ソフトウェアの場合は、それはなかなか難しいのではないかと思います。

 したがって、発注者側での検査合格後に何らかの確証を発行し、その後、受注者側から請求書を発行する形式が現実的なのではないかと思います。

 また、支払タイミングも一概に決まりはありませんが、通常、請求書発行後、あるいは受領後、○○日以内に送金という取り決めを行うのが一般的だと思います。

 発注者としては、むやみに有利な条件を獲得することばかり考えず、受注者の立場で条件設定を行うことも重要だと思います。

 ついつい忘れがちなことですが、ある意味、発注者も契約条件に関し、他の発注者と競合していることは確かです。

   長期的かつ良好なパートナーシップを構築するには、こういった契約条件への考慮も忘れてはならない重要な要因のひとつだと思います。

 この他、何か疑問に思うことがありましたら、お気軽にSNIコンサルタンシーまでどうぞ!
 次回は、過去、お問い合わせが最も多い「ラボ契約」についてお届け致します。乞うご期待!


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posted by モフー at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国オフショア開発基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国ソフトウェア企業との契約(その1)

 今回のテーマは「中国ソフトウェア企業との契約」です。
 今まで、まだ一度も契約について触れたことがありませんでしたので、今回が初めてとなります。

 今回は、過去、お問い合わせを頂いた契約に関する事項について、いくつかQ&A形式で掲載します。
 
Q1.契約書は英語ですか?

A1.
 何語で契約を締結するかは、事前の話し合いによります。

 最悪なのは、日本語と中国語、あるいは英語と中国語と2ヶ国語で2本契約を締結することです。なぜならば、言語が異なる場合、ニュアンスも異なり、解釈が変わってきてしまうからです。

 どうしても、2ヶ国語で契約を締結しなくてはならない場合は、どちらの契約を最終的に優先すべきか?を明記する必要があると思います。

    日本語の契約書の締結が出来ない場合は、英語一本で契約するように調整することが重要だと思います。

 しかし、通常、対日ソフトウェア開発を行っている企業であれば、日本語一本での契約も可能なところがほとんどだと思います。

Q2.中国ソフトウェア企業との契約は請負契約が主流ですか?それとも工数契約ですか?

A2.
   基本的には請負契約が主流だと思います。
 したがって、成果物が仕様通りに納品されない限りは、支払も行わないというやり方です。

Q3.契約概念は通用するのですか?

A3.
 充分に通用します。

 確かにひと昔前までは、契約概念が通用しない企業も存在していましたが、今は淘汰され、この点について心配する必要はほとんどないのではないかと思います。

 特に対日ソフトウェア開発を行っている企業は、国際取引感覚に優れている企業が多いと思います。

Q4.有利な契約条件を獲得するにはどうしたら良いのですか?

A4.
 特に中国に限った話ではありませんが、作業着手前にきちんと契約を済ませることが一番のポイントだと思います。

 中国では、現在のところ、人月単金×人月数で価格を決めることが主流です。人月単金はほぼ決まっていて、各社さんとも横並びという状況です。もちろん、仕事の内容により、アサインされる要員が変わってきますので、差は出てきます。

 一番難しいのは、日本の商習慣である仕様が明確にならない状況で開発に着手しなくてはならない場合への対応だと思います。この場合の対策としては、仕様確定までは、工数契約を行い、仕様確定後は、請負契約にする等の方法が考えられます。あるいはラボ契約という方法も良いかもしれません。

   上記Q2.の通り、基本は緊張感を持続できる契約形態である請負契約にするのが良いのではないかと思います。

 まだまだ他にもありますが、長くなってしまってしまいそうなので、続きは次回にします!

 ラボ契約についても次回以降で詳しくご説明したいと思います。

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posted by モフー at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国オフショア開発基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ブリッジSEとは?

 ブリッジSEに関する定義がいろいろあり、混乱してしまいますが、一言でいうと、「オフショア開発を行うに当たって、言葉や文化が異なる両国間、両社間に立って、プロジェクトをスムーズに進める役割を担ったSE」のことを意味します。

 当初、ブリッジSEは、発注企業に所属する中国人技術者や中国語が堪能な日本人技術者のことを言うのが一般的であったと記憶していますが、今では発注者でも受注者でもない第三者の企業の技術者がブリッジSEの役割を果たしたり、ブリッジSEを派遣する企業もでてきたりと、様々な形態が出てきていると思います。

 また、受注企業に所属する技術者で、発注企業の担当者と直接、仕様のやりとりや窓口業務を行う技術者のこともブリッジSEと呼んだりすることもあるようです。


 5分でわかるIT 文化や言葉の壁を越えるブリッジSE


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posted by モフー at 10:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中国オフショア開発基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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